2014年03月19日

CRZKNY ロング・インタビュー 後編


シカゴのフットワーク・クルーTribe Nationalのビデオに2ndアルバム収録曲「Steam Massacre」が使われている。

前編はこちら

ーアルバムを作ろうとなった時にどんな作品にしようという構想のようなものはあったのですか?

1曲目の「Dirtying」を作った時に、いきなり4つ打ちから始めるのが、ライブの時のテンションに近いなって思って。色んな人にアルバムへのコメントをもらったんですけど、薫ちゃん(DjKaoru Nakano)が「ライブ盤じゃないけど、ライブ盤みたい」って書いてくれて。まさにそういうテンションというか、ライブ的なグワッといく感じのテンションのままのアルバムにしたいというのは思ってましたね。あと、作る前から2枚目は1枚目よりもめちゃめちゃダークでドロドロした感じの内容にしたいと思ってました。「Dirtying」ってことばを思いついた時に「これだ」ってなって。どちらかと言うと「Dirtying」という名前やイメージに引っ張られたという感じですね。中身がどうこうとか、この曲がどうだというより、イメージが先行してるというか。


ー最後の曲「DEADMANZ」なんかはまさにダークでドロドロした曲ですね。

この曲は外国の道ばたで人知れず殺される時はこういう感じなんだろうなっていうイメージで作りました(笑)


ー「DEADMANZ」を聴き終わった後に「Dirtying」の4つ打ちをもう一度聴きたくなって、もう一度頭から再生してしましますね。

曲順とかはそんなに考えてなかったんですけど、実際作ってみて「あ、これ15曲でアルバムなんだな」っていうのがなんとなく感覚で分かって、これ以上作んなくていいやってなったんですよね。「DEADMANZ」出来た時には、多分これが最後の曲だろうなってなって、「Dirtying」出来たときにはこれは一曲目なんだろうなって思ったんです。今、刻さんが言ったような循環するってイメージはどこかであったのかもしれないですね。


ーちなみにこのアルバムの制作時期はいつ頃なんですか?

確か、去年の10月くらいですね。殿が大阪でオーガナイズするパーティー「SOMETHINN」にRP Booが出演したんですけど、その時に俺もブッキングしてくれて。もともとアルバムは作る予定だったんですけど、少しでもパーティーの集客に繋がればいいかなと思って、それに合わせて作って会場で限定リリースたんです。その後、Doubliminal Bounceのボスの佐々木くん(Skip Club Orchestra)にも聴かせたら「いいじゃん」って反応だったので、今回Doubliminal Bounceから公式にリリースされることになったって感じです。まぁ、前回のアルバムでレーベルにマージン引かれるのが???ってなって、今回は一括で権利売っちゃいましたけど(笑) しかもプレスミスで刷り直しなんで2nd売れないと佐々木家が更に不穏になると思うので、SAVE THE SASAKIって感じでも買ってもらえればなーって。人為的なミスなんで自腹で刷り直ししてますからね、彼(笑)


ーライブについてお聞きしたいのですが、ライブする時に意識してることはありますか?

ジュークやる前にアニソン系のイベントに出て、ゴミみたいな扱いを受けたことがあるんですよ。挨拶もしてもらえないし、リハの時間も他の出演者は30分ずつ位あるのに、おれだけ3分くらいで「もういいっすかね?」って言われて。だったら「呼ぶなよ」って感じのイベントで。

それがあってからは他のジャンルのパーティーでも、声掛けてくれたら選り好みせずにやりたいなと思うようになりましたね。ジュークのライブができるのは楽しいし、お客さんにも楽しんでもらえたらなって思ってます。俺みたいのでもきっかけになってジューク知ってもらえたらって感じで。

ライブやる時、自分がテンション落ちてしまってクールにやってたら、観てる人もクールな感じになってしまうじゃないですか?直結した感じの安易な考えなんですけど、自分が楽しくやってたら、きっとお客さんにも伝わるだろうと思ってライブしてます。自分で作った曲だから、「この展開きた!」みたいなの分かるじゃないですか?それが来たら家にいる時のような感じでウオー!って興奮するんですけど、なぜか目の前にオーディエンスがいるって感じです(笑) フロアを観る余裕はないけど、とにかくライブは楽しんでやってますね。

あとはライブをやり始めた頃は曲を並べただけで、DJ的な感じで曲を切り替えるとかしてなかったんですけど、ある箱でライブをやった時に自分の曲のベースが全然出ないことがあったんですよ。そういうベースの出ない環境ってあるじゃないですか?そういう環境でも盛り上げるにはどうしたらいいかってことを、ライブでの共演者の方を観てると勉強させられるというか

ある時、「普通に奇麗に繋いでも楽しないでー」ってジャガーさん(D.J.April)に言われたことがあって、「確かにそうだな」って思ったんですよね。その時から、ライブはよりDJ的なスタイルに変えて(笑) DJ的なスタイルを取り入れてからはテンションが上げやすいですね。「これ今違うから、こっちの曲掛けてみよう」とか


ー最後に今後のライブやリリースの予定があれば教えてください。

まず3月の連休に合わせて20日(木・祝前日)に大阪、21()に東京の新宿LOFT22()新潟県燕町NULOでリリースパーティーがあります。20日の大阪はMIXWORKSからリリースされたアナログのリリパってことで、初めてフルエレクトロ・セットでライブします。東京と新潟はSHINKARONFruityとのダブル・リリパですね。LOFTで開催のSHIN-JUKEではゲストもいたりするかもです。

412日(土)にTokyo Electro Beat Parkの林さん(Yoshihiro Hayashi)の主導で東京でもエレクトロのリリパを開催してもらうことになっています。

419()、沖縄の熱血社交場で開催される「Clicker's Delight」にちょうど一年ぶりに出演します。1週間くらい滞在するので、メインのパーティー以外も色々企画中ですね。

428日には広島のCafe JAMAICASurgeonとやります。テクノやジュークを回してるmycoplasmaってDJが広島にいるんですけど、彼女が所属してるdepthってチームが呼ぶことになって。「ケニーさん、どうですか?」って言われて、Surgeon大好きなんで、二つ返事で快諾しました(笑) SurgeonRegisとやっているBritish Mader Boysというハードミニマルのユニットがあるんですけど、彼らの出した一連のEPがジュークに近いなって個人的に思ってて。インダストリアル系なんですけど、リズムがダブステップの原型じゃないですけど、3連のパートがあったり。そのイメージが『DIRTYING』を作っている時に結構よぎったんですよ。British Mader Boysには結構影響受けてますね。

524()広島のbar edgeであるLEF!!! CREW!!!のツアーにも参加が決定してます。


LEF!!! CREW!!!のミックスCDに収録されていたケニーさんのエクスクルーシヴ曲「M.O.R.O.R.A.V.E」はとてもカッコ良かったです。

ありがとうございます。最近はあんな感じの曲を作ってますね。自分の音がうまく出ない環境に対応するにはどんな音が必要かってことを曲を作る時に意識してるんですけど、最近TRAXMENRobert Armaniなんかのシカゴハウスを聴き直して「強いキックいいな」ってなってたんですよ。作っててスゴくテンションが上がりましたね。ただ、あの曲だけ音が異様にデカいので、ライブでやる時はいつもラストになるんですけど(笑)


ーリリースのほうは?

プレスミスで発売延期になってしまって、楽しみにしていたファンの方には本当に申し訳ないですが、2ndアルバム「DIRTYING」は4月6日に発売されます。

あと、デトロイトのMIXWORKSからはエレクトロの作品「RESIST EP」が発売中です。国内のレコード屋では軒並み在庫なくなってしまったようですが。それと、先ほど話題に上がった「M.O.R.O.R.A.V.E」はLEF!!! CREW!!!のミックスCDTHIS IS HARDCORE』の初回盤特典CDにフル尺で収録されています。

今後の予定としては、夏ぐらいからジュークの3rdアルバムの制作を始めようと思ってます。あと京都のAxさんのレーベルからもゴルジェ、ノイズやゴルジューク的な曲でアルバムを出したいなーと。そういう構想が頭の中にあるんですけど、今は正直ライブの準備でそっちに手が回らない(笑) 大阪でやるエレクトロ・セットが一番の山場ですね。エレクトロでフルのライブってやったことないので。いつもやってるジュークとはテンションが違うし、どうしようかなと色々ちょこまかやってたら、またアルバム作れるくらいの曲が出来てしまって(笑) せっかくのリリパなのに、アナログは品切れ、CDは発売延期で売るものがないので、リリパの会場限定で売ろうかなと思ってます(笑)お客さんもアナログはタンテとか無いから聴けないけどCDだったら聴けるって人もいるかもだし、って感じですねー。

3/20 (木)

"CRZKNY - RESIST EP" Release Party @大阪

https://www.facebook.com/events/249022868612368/

3/21 (金)

SHIN-JUKE Fruity x CRZKNY ダブルリリパ @新宿 LOFT

https://www.facebook.com/events/258102644358240/?fref=ts

3/22 (土)

Fruity x CRZKNY ダブルリリパ in 新潟 @新潟 NULO

http://www.nulokenoh.jp/2014/03/22/03-22-crzkny-fruity-double-release-party-in-niigata/

4/12 (土)

CRZKNY - RESIST EP Release Party in Tokyo @吉祥寺Forth Floor

https://www.facebook.com/events/228555794019851/

4/18 (金) 

トクメイキボウ x CRZKNY ELECTRO二人会 @沖縄 L-LINE

4/19 (土) 

Clicker’s Delight @沖縄 熱血社交場

https://twitter.com/CRZKNY/status/445529470972084224/photo/1

4/28 (月)

depth “SURGEON Japan Tour @広島 Cafe JAMAICA

http://www.clubberia.com/ja/events/219832-depth/

5/24(土) 

LEF!!! CREW!!! THIS IS HARDCORE RELEASE TOUR 2014 <no.16> @広島bar edge

Act: LEF!!! CREW!!!、CRZKNY、MVJIMOB and more...!!!

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CRZKNY ロング・インタビュー 前編

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1stアルバム『Absolute Shitlife』以降続く怒濤のリリースで、いまや押しも押されぬジュークシーンのトッププロデューサーとなったCRZKNY。今年2月にURの関連レーベルMIXWORKSからエレクトロ作品『Restst EP』をリリース。来月には2枚目となるジューク・アルバム『DIRTYING』をリリース予定とその勢いは留まることを知らない。そんな彼に曲作りのこと、2ndアルバムの制作秘話やライブについてなどを聞いた。

 (Interview by 徳永 刻 aka kizaam)

 

ーケニーさん、今日はよろしくお願いします。まずは音楽的ルーツについて教えて下さい。

95年か96年くらい、高校生の時に曲作りをみたいなことを齧るようになって。テクノがちょうど流行っていたから、「あっ、テクノ作らなきゃ」って思って、バイトして機材買ってって感じですね。その頃は仲間内でお互いの曲を聴き合うくらいで音源の発表やライブは全然してませでしたね。

2000年代に入ってからはノイズを作ったりしてました。サンレコに載っていたMerzbowか誰かのインタビューで「Macでノイズは作れる」発言を読んだのがきっかけですね。「やったー!楽しそう。ノイズ作らなきゃ!」と思って(笑)

その頃聴いていたのはノイズやエレクトロニカです。MEGO系のグリッヂな感じのきついヤツとか。この頃も曲の発表はしてなくて、友達2、3人に音源を配るくらいでしたね。ライブは何本かしたんですけど、ノイズなんで軒並み不評で。「ピギーー!!」とかいってて、まずアンプの心配をされるというか(笑)

 

ーアンプの心配されるのは昔から変わらないんですね(笑)

あっ、変わってないですね(笑)

で、それも過ぎて、Prefuse 73とかIDM的なヒップホップのようなものがいいなーと思うようになって。元々ちょこちょこ音を切ったりするのが好きだったんで、切り貼りして曲作ってたのが20045年くらいです。

そっから急に格闘技やりたいなと思って。たまたま道場が近くにあったので、全く音楽はやめて何年か格闘技やってました。格闘技やめた後はまた音楽を少しづつ作り始めて、エディットやマッシュアップ的なものを趣味程度に作ってましたね。で、2011年くらいにジュークを知ったんです。

 

ージュークを知ったきっかけを教えて下さい。

Booty Music Japanに殿(D.J.Fulltono)が書いていた記事で知りました。なんか変な音楽って感じでしたね。たまたまその時に、横川シネマって地元のすげーいい感じの映画館があって、Ai7nさんて漫画家さんが「横川グラインドハウス」ってboidの樋口さんとかTrash Up!!!を招聘してホラー映画の上映会やるって企画があって、そこで俺がBGM担当したんです。俺がホラー映画のサントラを結構持っていたから。

その上映会のためにサントラを聞き直していたら「あっ、これいけるかも」ってなって、「ヘルレイザー」って映画の曲をジュークにしたのが最初ですね。それが2011年の終わりくらい。出来た曲を聞き返したら、これ結構いけるかもってなって、そっからはジュークを延々と作る人生ですね。楽しくて仕方ないって感じで(笑)

 

ケニーさんにとってのジュークの魅力とは?

今はジュークをだいぶ作ってきたから、曲の構造もなんとなく理解できるんですけど、最初に聴いたときは曲の構造とか、なんでこのリズムなのかとかよく分からなかったですね。低音の出る環境で聴いてなかったから、なんかチャカチャカしてる奇妙で不思議な音楽っていう印象でした(笑)「不思議系かー!」って(笑)

でも、何ヶ月か経ってから、なんか分からないけどすごくしっくりくるって感覚になってきました。

俺は曲を作る時って、ほとんど頭で考えずに作るんですよ。ジュークを作り始めた時も、曲の構造とかリズムとか理解しないまま、好き勝手にやっていいんだって勘違いして作ってて(笑)

普通のかっこいいジュークとはちょっと違うんですけど、すごく作りやすかったんですよね。一番、直結してるというか。それまでは作曲する時に、時間を置いて聴き返したりしながら作ってて、完成するまでに早くても2、3日とか掛かってたんです。ジュークの場合は、曲を完成させるのは1日でオッケー、下手したら30分でもオッケーな気がするっていうのが、スゴく直結してる感じがしたんです。作ってて気持ちいいし、ジュークいいなーって思うようになって。

あと、ジュークは低音がスゴく出ているってことを知ったも大きいですね。Broken Fingersとか聴いて「完全に頭おかしいわ」って思って。スゴい直結してるのと頭おかしいわっていうのでジュークのとりこですね。

俺の曲の作り方は導入部分が間違ってますからね(笑) ベースがスゴい出てるとかよく言われるし、自分でもそうなのかなと思うんですけど、元々は勘違いから始まってるんですよ。フットワークバトル動画とか観ると、低音がめっちゃ割れてるじゃないですか?スゴい割れてるからスゴいベースが出てるんだと思って、なんとかこういう感じに近づけようと思って、ベースを上げて作ってたんですよ。で、後からバトルで掛かってた曲を聴き返すと、「あれ!?そんなにベースが出てないな?」ってことがあって(笑) これは現場で低音をイコライジングしてたり、撮影機材の関係でそういうふうに聴こえるんだなーって。「あー、俺間違ってた!」ってジューク作り出して1年くらいして気づいて(笑) でも「ま、いいかー。楽しいし』って思って、そのまま間違いを修正せずに作ってますね。間違えたままでもオッケーって言われるジャンルってあんまないなーって。ネタも何でもあり感がすごくありますし。

1stアルバム『Absolute Shitlife』

 

ーどんな機材で曲作りしてるんですか?

Ableton Liveってソフトで、基本は音声ファイルを切り貼りして作ってます。MIDIとかちょっと理解できないんで(笑) かれこれ十数年Ableton Liveを使ってるんですけど、去年の夏くらいに選択部分を無音にする機能や簡単にコピー&ペーストできる機能を初めて知ったんですよ。せっかくだから、そういう機能やMIDIを使おうと一瞬思ったんですけど、結局覚えるのが面倒くさくって、「切り貼りするほうがはえーな」ってなって、ホントに初歩的な機能しか使わずに作ってます。後は今までに無駄に買いためていたサンプルを使いながらって感じですね。

 

ーケニーさんの曲は凝った展開のものが多いから切り貼りだけで作っているというのは驚きですね。

切り貼りで作ってるから、並べた音声ファイルを間違って消しちゃったりよくするんですよね。「ここハイハット欲しいな」ってところでも、勢いで間違って消してしまったりとか。そのままリリースして、間違ったところをいいと言われて、「あっ、これ正解だったんだ」ってなることがよくあります。ホントに曲を作る時はほとんど頭で考えないですね。

 

ー面白い作り方ですね

ホントに作業は賽の河原みたいな感じですよ(笑) 音声ファイルを積んではアウトプットして、「また新しい曲かー」みたいな。


ー1曲作るのにどれくらいの時間を掛けてるんですか?例えば2ndアルバム『DIRTYINGの収録曲は?

DIRTYING』の収録曲のほとんどは賞味一日くらいでガーッと作りました。何日かに分けて作った曲とか、ちょっと空いた時間に作りためていたループとかはいくつかありましたけど。最初のバージョンはコンプを掛けてなかったので、アルバムを正式に出すってなった時に、とりあえずコンプは掛けとこうってなって、結果的にコンプで音圧を上げちゃってより音がデカくなったという(笑)

14曲目に「OZ」って曲が入ってるんですけど、この曲はある撮影クルーから曲作りをする様子を撮影させて欲しいと依頼された時に作ったものです。これは13分で出来ました。1曲作るのに長くても1時間、短いと15分くらいですね。

曲作る時はだいたいリズムから最初に組むんですよね。リズムが出来たら、このサンプルいけるかなー?って聴きもしないで、ある一定の部分をそのループにはめ込んでいくんです。合わなかったら、それ以上追求するのをやめて、別のサンプルにを当てはめていきます。で、「合った!」ってなったら、それでそのままいっちゃう感じです。時々、消したつもりのサンプルがシーケンス上に残ってて、「あっ!ここでこのブレイク面白いかも」みたいな感じでそのまま使ったりしますね(笑)

 

ーケニーさんの曲は1曲の中に3曲分くらいのアイデアが盛り込まれていたりしますけど、そういう作り方だからなんですね。

ほんとは1つのサンプルでやりたいなって気持ちはあるんですけど、迷ったりする時間がもったいないからポンポンポンポン当てはめていくんですよ。消すつもりが偶然残ってたサンプルとか最終的に使ったりするから、結果的に「あっ、この展開の多さ楽しい!」みたいな感じで。あと自分が多分せっかちなんで、1曲の中で同じサンプルがずっと続いていくのは飽きちゃうんですよね。1つのネタで引っ張れるて言えば引っ張れるんだろうけど、聴いてても作ってても楽しくねえや思ってて。

 

ー例えばアルバムの6曲目「D.J.Fulltone」って曲はすごく展開多いですよね。

そうですね。あの曲はソフトシンセみたいなヤツとか303のエミュレーターみたいなやつとかを使ってて、「この音に合うように進行していったら面白いかも?」って感じで作りました。「ここでブレイクビーツだ」とか「ここでブレイクだ」とかやってたら、「あっ、どんどん変形するみたいな感じでカッケー!」ってなって。なんか超合金って感じするじゃないですか?(笑)

 

ーちなみにこの「D.J.Fulltone」って曲名の由来は?

殿とは同い年なんですけど、一番最初にジュークを知るきっかけを作ってくれた人だし、実際会っても殿って最高の人じゃないですか!?ほんとスミマセンって感じですけど曲名に使わせてもらいました。俺が女子だったらよかったんですけど、男子からのラブレターみたいだなーっと(笑)

こういうテクノっぽい感じで進行して行く曲調が「昔アシッドとかよく聴いてたなー」ってことを思い出させてくれたことと、殿のプレイのハメ込むミニマル・テクノみたいなイメージとが、自分の頭の中だけでシンクロして「あっD.J.Fulltone!」って感じで曲名は決まりました(笑) 殿の作る曲とは全然違う感じの曲ですけど。

 

ーアルバムではフットワーク・ジャングルにも挑戦してますね。

「facebook off」って曲ですね。今回のアルバム制作前、短いループとか作っていた頃に303の音とか使ってたら「なんかオールドスクールな感じするよねー」とか思ってたんですよね。そんな時に、最近マネージメントを手伝ってくれている大阪のジャングルMCのトイさん(Wrongtoy)がオールドスクールなジャングルが好きって言ってるのを聴いて、それまではアーメン的な感じの昔のブレイクビーツって使ってなかったんですけど、ちょっと使ってみようかなと思ったんです。無駄に溜め込んでいたサンプルからブレイクビーツを引っぱり出して使ってみたら「すげー楽しい!昔みたいだけどなんかいいなー!」ってなって。

 

ーヨーロッパ産のフットワーク・ジャングルとは全く違う感じになってるのが面白いなと思いました。

俺はUKのほうでアーメン使いのジュークが流行ってるのをあまり知らなかったんですよね。ブレイクビーツを使うきっかけも全然違いましたし、結果的に違うものになってますね。俺の場合はトイさん経由でブレイクビーツの再評価、オールドスクール再評価って感じだったんで。まー被んなくて良かったって感じです(笑)

ていうかさっきから俺が話してるのって、明確な目的もないままに作って、結果的に助かったって話ばかりですね(笑)

 スゴく長い時間掛けてプロダクションやってる人達って、どちらかというとジュークのフォーマットのリコンストラクトというか再構築というか考えられてる感じじゃないですか。俺がジュークの一番カッコいいと思うポイントは、ダサくないところなんですよね。ノリでそのまま作ったって感じというか。そういう「考えなくていいんだ」っていうのを自分の中で盾にして曲を作ってますね(笑) 

まー、それでかっこ悪かったらかっこ悪いって言われますし、カッコよかったらカッコいいっていわれますし、変だったら変だってことで喜んでもらえたりするから、そういう嘘がない感じがいいなとおもってます。まーあんま考えてないんですよ(笑)

 

後編につづく

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2014年02月17日

JUKE/FOOTWORK 2013 TOP5 by Uncle Texx



Uncle Texx(Booty Tune)
■ 2013' My Best 5

1. Traxman - Killing Fields 
2. DJKilla - I Am NoT An HuMaN BEiNg
3. DJ Aflow - Ride on Back
4. DJ Lil Generous - Hell Breakz 
5. DJ Rashad - Reggie

■ あなたの2014年は
 色々とアップデートして、もっと格好のいいトラックを作りたいと思います。

■ 告知
「10 trk $8 EP」等発売しています。
http://uncletexx.bandcamp.com/

2/21(金)にSomethin'#4(大阪Circus)でDJします。
http://circus-osaka.com/events/somethinn-4/


Uncle Texx (from Mie)
https://soundcloud.com/texx_poppe
http://uncletexx.bandcamp.com/





(c)BootyMusicJapan2014
タグ:Uncle Texx
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