2012年07月12日

ミュージックマガジン誌「ジューク/フットワーク特集」番外編 ハマりたい人のためのフットワークダンス解説 (後編)

ミュージックマガジン誌「ジューク/フットワーク特集」番外編ハマりたい人のためのフットワークダンス解説 (後編) 

 文:徳永 刻(fuckyeahfootwork)

 MUSIC MAGAZINE (ミュージックマガジン) 2012年 07月号に掲載されている、ジューク/フットワークの特集記事に関連するフットワーク動画を紹介する『 ハマりたい人のためのフットワークダンス解説』。
前編 (http://ghetto.seesaa.net/article/278428229.html) では、フットワーク文化の魅力と歴史の伝わる動画をピックアップしましたが、後編では基本的なステップを学べるチュートリアルと、日本のフットワークシーンの現状を伝える動画を紹介していきます。
簡単に言うと、ジューク/フットワークで踊るのめちゃくちゃ楽しいから、簡単なステップをマスターして、クラブのフロアでフットワーク決めてみようぜ!Let Me See Ya Footwork!という内容です。

 そのスピードと複雑さから、踊るのが難しそうに見えるフットワークですが、実は基本的なステップとその応用やコンビネーションから成り立っています。なので、いくつかの基本ステップをマスターするだけで、それなりに踊れちゃうんです。
ジューク/フットワークに掛かるパーティは徐々に増えて来てますし、気が向いたらパーティーに遊びに行って、下手で構わないのでフットワークをしてみてほしいと思います。 
ジューク/フットワークの掛かるパーティーや、有志がやっているフットワーク練習会の情報は、当サイトBooty Music JapanのTwitterアカウント( http://twitter.com/bootymusicjapan )で告知しているので、ぜひチェックしてみてください。

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Tribe National: Rashad Lewis
http://youtu.be/6PpHfpqSOZ8
 この動画が制作されたきっかけはD.J.FulltonoがYouTubeにアップした自身が踊る動画でした。それを観たシカゴのクルー、Tribe Nationalのメンバーが、練習の参考になるようにと日本のジューク/フットワーク・ファンのために作ってくれたんです。
個人的に一番好きなフットワーカーKing Rashadが、フットワークの基礎となる4つのステップを分かりやすく教えてくれます。後半のチュートリアル部分はもちろん、前半の街で踊っているシーンもかっこいいですし、本当にオススメの動画です。
ここで紹介されているステップはどれもよく使われるものですが、特にRight to Left( Erk n Jerk )はフットワークの代名詞と言えるステップですね。YouTubeなどでフットワーク動画を観てみると、ほとんどのダンサーがこのステップとその応用を使っているのが分かると思います。
この動画では紹介されてませんが、Drribleという足を交互に前に蹴り出すステップも本当によく使われます。Dribbleについてはこちらの動画を参考にしてください。 
http://vimeo.com/23250074

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King Charles & Prince Jron (FootworKINGz) Footworking Class @ Show Off Intensive Summer Sweat 
http://youtu.be/Qv7NWh-jEjI
FootworKINGzのKing CharlesとPrince Jronのレッスン風景を捉えた動画。Dribble、Erk n Jerk、Ghostなどの基本ステップを組み込んだ初歩的なルーティーンを学ぶ事が出来ます。BPMもそんなに速くないですし、練習にはもってこいですね。 

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TRIBE NATIONAL: THE WARM UP 
http://youtu.be/6zPznziy-c4
 Tribe Nationalが制作したチュートリアル動画の第2弾。
第1弾と比べると、ステップの難易度がかなり上がっていて、習得にはかなりの時間を要するかもしれません。
この動画の特筆すべき点は、なんといってもD.J.Fulltonoの曲が使われていること。King RashadとSupahという2人のダンサーがD.J.Fulltonoの'Acid Alarm Pt.1'(Unreleased)に合わせてフットワークをしています。 

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ウェブ上で観れるフットワークのチュートリアル動画はここにまとめてあります。
http://fuckyeahfootwork.tumblr.com/tagged/tutorial 

入門編から上級編まで、様々なレベルのものが揃っているので、ぜひ自分のレベルに合った動画を探して、フットワークの練習をしてみてください。 

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Special FOOTWORK Showcase 5/11 Wickedpedia Rendez-vouz
http://youtu.be/4EEziGpjhJY
 シカゴを代表するフットワーククルーの1つ、Prince Jron率いるH.a.V.o.Cに所属する日本人ダンサーTA9YAのショーケース。DJ Rashad 'Welcome to the Chi'に合わせて見事なフットワークを披露しています。
日本でもフットワークを踊れるダンサーが徐々に増えて来ていますが、シカゴのフットワーククルーへの加入が許されたのは今のところ彼だけです。その正確なステップはシカゴのダンサーにも高く評価されています。 
TA9YAはフットワークを学ぶために、8月からシカゴに留学することになっています。彼がBattle GroundzやDa War Zoneでバトルする映像もきっとYouTubeにアップされることでしょう。シカゴで彼のダンスがどのように磨かれるのか、一フットワークファンとしてとても楽しみにしています。 

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Booty Tune at Outlook Festival 2012 Japan Launch Party
http://youtu.be/3QDaWsnRTR8
 今年6月に開催されたOutlook Festival 2012 Japan Launch PartyでのD.J.Fulltonoのプレイの模様。現時点での日本のジューク/フットワーク・シーンの最高到達点と言ってよいでしょう。
筆者も会場にいましたが、とにかくフロアの熱気が凄まじかったですね。ビデオは主にサークルの中でフットワークを踊る人たちを撮影していますが、フロアの後方ではハーフのリズムに乗ってゆったりと踊る人たちもいたり、多彩なリズムを持つジューク/フットワークがダンスミュージックとして高いポテンシャルを持っている事を改めて思い知りました。 
一番上手い、細身の体型をしたダンサーはDeemcというクルーに所属するRyoyaです。前述のTA9YAと共に日本のフットワークを牽引する存在になるのではと期待されています。
東京で不定期に開催されているフットワーク練習会では、彼らから直接フットワークを学ぶ事ができます。興味のある方は参加してみてはいかがでしょうか?

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前編はこちら

「ジューク・フットワーク特集」が掲載されたミュージックマガジン7月号は全国書店にて発売中。 




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ラベル:Tokunaga Kizamu
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2012年07月02日

ミュージックマガジン誌「ジューク/フットワーク特集」番外編 ハマりたい人のためのフットワークダンス解説 (前編)

ミュージックマガジン誌「ジューク/フットワーク特集」番外編
ハマりたい人のためのフットワークダンス解説 (前編) 

文:徳永 刻 (fuckyeahfootwork) 

 ももいろクローバーZの表紙が目印のミュージック・マガジン誌(以下MM誌)7月号にジューク/フットワークの特集記事が掲載されています。
僭越ながら「ジュークを知るための20曲」という記事にD.J.Fulltonoさん、D.J.Kuroki Kouichiさん、D.J.Aprilさんと共に参加させていただきました。読んでもらえるとうれしいです。 
特集の中でも何度も触れられていますが、ジューク/フットワークという音楽はフットワーク(Footwork、Footworking)と呼ばれる高速のステップを特徴とするダンスと共に進化してきました。ジューク/フットワークは音を聴くだけでももちろん楽しめますが、フットワークの映像を観たり、実際に自分で踊ってみることで魅力が何倍にもなります。『 ハマりたい人のためのフットワークダンス解説』と題したこのテキストでは、MM誌の特集記事に関連する動画を前編、後編の2回に分けて紹介していきます。
前編はフットワーク文化の魅力と歴史に焦点を当てて、バトルとショーケースの動画を5つピックアップしました。後編では基本的なステップのチュートリアルと、日本のフットワークシーンの現状を伝える動画の紹介を予定しています。サブテキストとして楽しんでいただけると幸いです。 

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Juke / Footwork Mini Documentary feat Da Mind Of Traxman JP
 Traxmanのファーストアルバム"Da Mind Of Traxman"の発売に合わせて、D.J.Fulltonoさんと筆者で編集したプロモーション動画。ジューク/フットワークの概要を知るのに最適な動画なので、手前味噌ではありますが最初に紹介します。 
慣れないうちは踊りづらく感じるジューク/フットワークのポリリズミックなグルーヴですが、フットワーク動画を観たり、真似して自分で踊ってみたりすると、ダンサーの多彩なステップを生かすために出来ていることが分かります。音とダンスの結びつきの強さという意味では、アンゴラのクドゥーロ(Kuduro)や南アフリカのシャンガーン・エレクトロ(Shangaan Electro)などのアフリカのダンスミュージックと比較してみても面白いかもしれません。 
9:24から流れる曲はTraxmanのアンリリースド・トラック'Taliban'。名前から分かるようにTalibanクルーのために作られた曲です。同じようにダンスクルーのために作られた曲としてはDJ ClentがTerra Squadのために作った'TS Hoe'や、DJ RashadがFootworKINGzのために作ったその名も'FootworKINGz'が有名ですね。 


 Traxmanのプロモーション動画で最後に紹介させてもらったTerra Squad対Talibanのバトルのオリジナル動画。引用した部分以外も非常にハイレベルなので是非チェックしてみてください。
特にオススメなのは、00:17頃から始まるKing Rashad(Tribe)対Basik(Creation、FootworKINGz)のバトルと、7:15頃から始まるSpanky(Tribe)対A.G.(Terra Squad)のバトルです。 
まずはKing RashadとBasikのバトル。King Rashadはシカゴの若手の中でも一、二を争う実力の持ち主で、日本のフットワーク・ファンの間でもとても人気があります。対するBasikは正確なステップが持ち味のダンサーで、シカゴの優れたフットワーカーを選抜して結成されたFootworKINGzのメンバーとしても知られています。King Rashadの長い手足から繰り出される野性味あふれる動きは実に見応えありますし、Basikの経験に裏打ちされたステップの多彩さも素晴らしい。実力伯仲の好バトルです。
 続いてSpankyとA.G.のバトル。最初はスムースなソウルネタ、DJ Rashad&DJ Spinn 'I Can Feel It (Teena Marie Tribute)'(2011)が掛かっているのですが、A.G.が踊り出すタイミング(7:48〜)から不穏な音がミックスされていることに注目して下さい。このミックスされている曲がMM誌の特集でも触れられていたDJ Rashadの'Reverb'です。前の曲がバックスピンされて'Reverb'へのつなぎが完了してから、会場の空気が一気にドープに変化する様が凄まじい。一聴しただけではとてもダンスミュージックとは思えない曲ですが、シカゴのバトルの現場では正真正銘のクラシック・トラックです。'Reverb'という曲とそれを見事に踊りこなすA.G.の2本目のダンスはジューク/フットワーク文化の一番尖った部分を我々に見せてくれます。


http://www.youtube.com/watch?v=7sSfJ2Iw-IY
U phi U and House O Matics performances etc. 
 MM誌に掲載されている__近藤 真弥さんの論評でも触れられていたU Phi U、House-O-Maticsという伝説的な2組を含む、フットワーク黎明期に活躍したダンスクルーを捉えた貴重な映像。
今のところYouTubeで観ることが出来るもっとも古い(シカゴの)フットワーク動画で、撮影されたのは90年代前半だと言われています。
フットワークは最近できた新しいダンスだと思われていますが、実は20年を超える歴史を持っています。この動画を観ると、今でもよく使われる基本的なステップのいくつかは当時からあったことが分かります。
現在のフットワークとの一番の違いはやはりテンポですね。BPMを計ってみると135くらいでした。
動画にも登場するRonnie Sloanと彼のクルーHouse-O-Maticsについても少し触れておきます。
シーンを代表するDJであるRashadとSpinnがかつてダンサーとして所属していたことでも知られるこのグループは、90年代から00年代初頭にかけてシカゴのサウスサイドで絶大な人気を誇っていました。
DJ Milton 'House-O-Matics'(1995)、DJ Deeon 'House-O-Track 91'(1997)やDJ P.J. 'House-O-Matic Phaze 2'(1997)など、Dancemaniaレーベルを代表するプロデューサー達がこのダンスクルーのために曲を作っていることからも、その影響力の大きさを伺い知る事が出来ます。 


http://www.youtube.com/watch?v=1x0PVtiCPsk
Fade Squad/187
 フットワークの歴史を知る上で重要な動画をもう一本ご紹介。おそらく94〜97年頃に撮影されたもので、Fade Squadと187というウエストサイドの2つのクルーが一緒に踊っています。
前半のチームダンスのパートも、中盤から始まるソロダンスのパートも本当に素晴らしいです。
 驚かされるのが 'Pump It'(1994,1997)や'Knock Knock'(1994)などのDJ Funkの名曲が恐ろしくピッチを上げて使われてること。158BPMくらいで始まり、途中でテンポアップして164BPMくらいになります。 
足技に重きを置いたダンスと尻(腰)を主に使うダンスが共存しているのも注目すべきポイントですね。最近のフットワークダンサーは尻を使うダンスをほとんどしません。おそらくフットワークがバトル中心になる過程で、セクシャルな意味合いの強い尻を使った動きは徐々に使われなくなっていったのでしょう。尻を使うダンスの伝統は女性のダンサーに人気のあるボビング(Bobbing)に引き継がれています。パーティーで尻を揺らすことからバトルで足を動かすことへとダンサーの関心が移っていったことが、4つ打ちが主体であるゲットーハウス、ジュークから変則的なリズムを多用するフットワークへの進化を促した一番の要因のはずです。 


http://www.youtube.com/watch?v=QvYoskTYqx8
Footworkingz - Battlezone 2012 (1080p)
 FootworKINGzのエース格、King CharlesとPrince Jronによるショーケースの模様。
Madonnaのツアーへの参加、様々なミュージシャンのミュージック・ビデオへの出演やダンスの世界大会Juste Deboutでの活躍などでフットワークを世界に広めて来たCharlesとJronは名実ともにフットワークシーンのトップに君臨するダンサーです。
このショーではハウスからゲットーハウス、そしてジューク/フットワークへと至る歴史の中でフットワークがどのように進化してきたかを短い時間の中で見事に表現しているいます。
1:24から始まる、完璧にシンクロしたフットワークの格好良さはこの2人ならではのもの。おそらく現在の主流がバトルであることを表しているソロでのフットワークでショーを締めるのも良いですね。
 このコンビは世界各地でフットワークのワークショップを行っています。いつか日本でも開催して欲しいですね。

FootworKINGzについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、興味のある方は読んでみて下さい。 
Kizaam's Footworkipedia - FootworKINGz 特集 その1 -


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「ジューク・フットワーク特集」が掲載されたミュージックマガジン7月号は全国書店にて発売中。 





(c)BootyMusicJapan2012
ラベル:Tokunaga Kizamu
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2012年05月19日

BFがやってきた! "Broken Fingers特集" by CRZKNY

皆様はじめまして。広島でCRZKNYという名前で活動してる者です。今回はBroken Fingersについて書く機会をBMJさんに頂きました。
というわけで早速始めますね。 


brokenfingers.jpg
Broken Fingers (from US.)

Broken Fingers(以下BF)ってなぁに?という人はBMJの読者ではいないと思いますが一応簡単に。
カリフォルニア在住、本名Shawn Loeのソロプロジェクトで、特徴として、過剰過ぎるBASSと装飾一切無しの削ぎ落とされまくったソリッドな曲をやたらとハイペースで作り続けている、というのがJuke界隈でなんとなく思われてるイメージ。
かくいう私も今年2月にBMJの黒木さんのチャート(D.J. Kuroki Kouichi 2011 Juke TOP5)を見るまで一切知らなかったわけなんですが、黒木さんが紹介して以降、クッキーシーンで近藤さんがレビュー書いたり(BROKEN FINGERS『BF Juke 4』 Reviews by近藤真弥)と、まだまだ一般と呼ぶには程遠い知名度ですが、Juke好きの間ではかなりの知名度を誇る【異端児】的存在。 

Inbox
2010年に発表されている『Inbox』で聴けるのはインダストリアル系を突き詰めたような狂気のスタイルでまだこの頃の楽曲にはJukeのJの字もありませんがBFのやりたいこと(そして現在に至るまで一貫してる質感)が詰まりまくっている好アルバム。
http://brokenfingers.bandcamp.com/album/inbox

Computers and Alone
次の2011年発表の『Computers and Alone』は完全なパワーエレクトロニクス。『Inbox』よりも凶暴さが前面に出てきたフリーキーな楽曲揃い。アルバムタイトルに現れているように、完全な孤独感と狂気が作品に出ています。学生が聴いてたら親が心配してラジオ人生相談に電話かけるレベルの陰鬱さです。
http://brokenfingers.bandcamp.com/album/computers-and-alone

BF Juke
そして次作『BF Juke』。このアルバムにおいて、BFの代名詞であるBASSキチガイっぷりが全開&BFの現在に至るまで一貫しているスタイルを確立させてます。中でも「Great...」は暗黒Juke、もしくはBFJukeと呼ぶに相応しい曲に仕上がってます。
http://brokenfingers.bandcamp.com/album/bf-juke

BF Which House LP
そして次のアルバム『BF Which House LP』でまたインダストリアル全開の曲を披露。BFの中で渦巻いてる狂気(昔の写真見る限りめっちゃ好青年なんですけどね)が一応クラブミュージックの枠で語られるんですが、ハッキリ言ってポップさとは真逆の楽曲ばかり。かなりヘビーです。 

BF Juke2
ここまでの作品群は凄まじく陰鬱なイメージしか持てませんが、この後に出ている『BF Juke2』では一応、世間一般で言うところのJukeの様式を取り入れてます。このアルバムは名曲も多く(Why?、They Set Me Up、I Walk The Dog等)ポップな曲がチラホラ(といっても、今までが完全にハードコア過ぎるんですが)。
http://brokenfingers.bandcamp.com/album/bf-juke-2

BF Which House 2
そして2011年に最後に出しているのが『BF Which House 2』。1よりも更に突き抜けた荒涼感。何でここまで、、、と思わず問いかけたくなるようなハードな内容(Sunriseって曲とか人類の終わりみたいな内容です)。生命誕生の過程を描いたらこんな感じになりそうです。名盤ですね。 

BF Juke3
そして2012年に『BF Juke3』を発表。この中に収録された「Ha Juke」を黒木さんがチャートに入れてくれたおかげで私もBFにめぐり合えました。「Ha Juke」もBFJukeの到達点ですが(完全に狂っとる。。。)個人的には「And You're Still Floating」も激オススメです。 


 以降の作品は皆さんも日々追いかけてらっしゃると思いますので駆け足でのご紹介となりますが、
『BF Juke3』と同時期に発表された『The Deducer』はBF JukeとWhich Houseスタイルが融合した傑作です(BASSがキいてる!)。 

次の『BF Juke4』の頃から製作にProtoolsを導入。グッと音がクリアになって、余計に音処理のヤバさが目立ち始めます。
その代わりに前作まで顕著だった過剰な音の歪みや低音で殺す勢いが薄まっています(にしてもかなり身体に悪そうな低音は依然鳴りっぱなしですが)。 

そして問題作にして名盤の『Descentegrating』が発表されるわけですが、このEPは The Deducerの融合スタイルを更に推し進めた内容で、鳴りにしても楽曲の完成度にしても現在のBFサウンドの最高峰だと言って良いと思います。
ここまでくると、最早Juke云々で語れるサウンドでははなく、BFというジャンルが確立されているので、世間一般のJuke=シカゴのシャレオツサウンドを期待すると(誰もそれはBFに求めていない気はしますが...)、何だこれJukeじゃねーじゃん、となると
思います。
が、BFのJukeはBfのJuke、シカゴのJukeはシカゴ、といった具合に、Jukeはこんなに懐深いんだぜ、という多様性を体感するつもりで聴いて頂ければ。 

その後纏められた現時点で最新アルバム『BF Juke5』はJukeというフォーマットを先に推し進めようとしている彼の魂が込められまくってます。聴きやすさは今までのBFの楽曲の中で一番です。洗練された雰囲気すら感じさせる曲が満載ですが、『Flesh』のようなヤバい曲も差し込まれていて、未だにまったく目が離せません。
また突然暴れだすんじゃない?と周囲が緊張しまくるのに無自覚なまま、このままBF地獄を突っ切ってほしいですね。 

The Deducer 

BF Juke4 

Descentegrating 

BF Juke5 
http://brokenfingers.bandcamp.com/album/bf-juke-5



 かなりの駆け足でBFの軌跡を振り返ってみたんですが、個人的には、BFがJukeを取り入れた瞬間は音楽史に残る事件だったんじゃないかなぁと。Mike incのSTUDIO1やpitaのseven tons for freeレベルの事件だと思います。
進化の瞬間というか。
BFは一貫してるんですよね。短い期間に膨大な曲を吐き出してるんですが、最初からまったくブレてない。Juke流行ってるから飛び付いた、的な下衆さが全然無くて、単にJukeのヤバい要素に惹かれて自然と融合した感じで。
何しろ、Jukeの要素っていっても、主に取り入れてるのはBASS、低音の異常さと三連譜くらいですから。
これは完全に推測なんですが、BFがJuke聴いた瞬間「あ!これがJukeか!」って認識したのが低音と三連だったんじゃないかなぁ。そこから、ずっと低音鳴らし続けてますよ、彼。歪みねぇです。 

そんな感じで長年シカゴの極一部で温められ続けて、プラミューによって偶然のように世界中に広まってしまったJukeが、今も世界中で様々なスタイルで誤解やらエラーやら融合やら全部ひっくるめたまま進化してて、BFのJukeも極北の提示をした点でもっと評価されるべきだと思いますね。 



日本はどうかというと、手前味噌な話ですが、私CRZKNYと食品まつりさんが監修した『Japanese Juke&Footworks』という総勢36組45曲収録のコンピが4月終わりに出まして、このコンピには日本のJukeの現在進行形の進化が詰まってます。
収録されている楽曲は各人の独自解釈なJukeやBASSやGhettotechで、まさに日本での進化の過程が一気に分かる大変お得な内容になっております。
Jukeスタイルの曲に限っていえば、誰一人同じスタイルの人がいない、という奇跡的な内容です。
超個人的な解釈なんですが、つまり、Jukeってその人がJukeだと思ったのがJukeだってことです。 
シカゴの安定したヤバさも当然ヤバいですけど、今後、日本でJukeがどういう進化を遂げるかまったく先が読めないヤバさ(当然良い意味で!)も、是非体感してほしいです。 
当然ながら、参加してくれたトラックメーカーは全員要チェック!!ヤバい!!! 

jpnFW.jpg
http://nippon-juke.tumblr.com/

※因みにDL制限のせいで現在Bandcampが有料配信になっていますが以下のMediafireのリンクからフリーでDLできますので、是非Mediafireの方でDLしてください。 
File2(23~45) http://www.mediafire.com/?wu6eimlwpb5yfd4



 最後にCRZKNYの情報を。一応曲はそれなりの数作ってます。作っておいてなんですが、Jukeとかあまり詳しくないので、Juke界隈のパイセンに教えを乞う日々を送ってます。。。 
         crzkny.jpg
http://soundcloud.com/crzkny

 因みに私がBFの大ファンということで今回の記事依頼が来たわけなんですが、以前BF本人に無許可でI'm BF FREAKって曲まで作ったこともあります。事後承諾のような形で(DJ Aprilさんに手伝って頂いて)BFに伝えたところ、BFも気に入ってくれたみたいでホッと胸を撫で下ろしたりしました。 
最新のリリースはJuke Elingtonが纏めている『World Wide Juke EP』シリーズのVOL1にTraxmanなどに混じって「I'm Broken Fingers FREAK(ver2)」という曲で参加しているので良かったらTraxman目当てにでもDLして聴いてもらえたらと思います。 
artworks-000023060931-joq4q6-crop.jpg
http://worldwidejuke.com/


 私はBFのトラックで踊りたいし聴いて刺激受けまくってます。皆さんも是非BFの曲を(出来れば大音量で)聴いていただいて大いに楽しんで頂きたいと思います。
そして全国各地のDJの方はBFトラックでクラブを低音と狂気の坩堝にしていただければと思います! 
(文:CRZKNY)


Broken Fingersの曲はサウンドクラウドで日々更新されてます☆ 
http://soundcloud.com/broken-fingers

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ラベル:Broken Fingers CRZKNY
posted by BootyMusicJapan at 23:34 | TrackBack(0) | 特集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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