2013年05月23日

RP Boo - Legacy [JP] / Planet Mu

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Artist: RP Boo

Title: Legacy
Label: melting bot / Planet Mu


発売日:2013年 5月23日(木)
フォーマット: 国内盤CD

定価:2100円(税込) 
品番:MBIP-5523 

購入: amazonTower RecordHMV, 他全国CDショップ

 たまにね、アメリカのど田舎とかで、半分人格破綻したようなアーティストが、一般的なロケンロール☆エチケットMAX無視したような荒唐無稽なサウンドを発表したりして、たいがいの場合その大半が誰にも気づかれず埋もれ地味に生涯をとじていく、そんな愛おしいアホンダラを銀鉄のメーテル(※1)ばりに何人見送ってきたことだろうか。なのに、なぜ、カレの場合は違って、それがシカゴという都市部で、口開いたら、「u want the 25 zip for $20」しかいわへん若者達からもそれなりに尊敬されているって素敵やん。

 ストリートの女たちや給湯室で腐るOLたちの話題において、ベランダで糞するカラスや職場の悪口に混じってRP Booのサウンドをオーパーツに例えるような話題が頻繁にあがるようになって久しいですが、冷静に考えると南米の山奥、5億年前の地層から未開封のヨッチャンイカはおいそれとは見つからないもの。ヨッチャンイカに例えたのんには理由があるのですが、いや実際、噛めば噛むほどよう練られた音楽ですよ、実際なに練ってるのかわかりませんが。

 私自身、そのアルバムまだ聴いてない(※2)から、どの曲って云われたら困るんですが、RP Booのトラックは、例えば、ダンスミュージックにはリズムのよりどころとなるフックがありますが、それが展開で2拍目から1拍目にがらっと入れ替わったりします。すると「今日は踊りまくるど!」みたいな気合は足元をすくわれ、行き場を失った胸騒ぎの腰つきはあわてて次の拠り所を捜さなければならない、八尾周辺ではそのようなビートの拠り所をはぐらかす行為を「ガッツの梯子を外す」と呼んでいますが、このような高等な仕掛けがいたるところに満載で、聴き込むほどに発見の連続です。
 
 また、ボーカルサンプリングの使い方とか通常のラップとしてではなく、無作為に録音したであろう言葉の節を強引にビートに置き換えている曲もあるのですが、きっちり納められたお弁当箱に夕べの残りのいびつなケンタッキーとか入れてしもたから、お米がぐちゃぐちゃと左の方に押されてしもて右の方に中途半端な空間ができてしもたやんか、みたいな現象が起こっています。しかし、この状態が妙に良かったからフットワークのバリエーションの1つとして、みんなが憧れ、自分の"the 25 zip for $20"に取り入れだした、確認とっていないからアレですが違いますやろか。
  
 さらに、その言葉の組み合わせも、レコードのサンプリングも、なぜ彼がそれを選んだのか意図がわからないものが多いですが、意図がわからない言語の組み合わせは人をある種の、認知の果ての思考GROOVE温泉に誘います。それはどういうことか? このような表現がかつてあったでしょうか。まあ、あったかもしれない。しかしゲットーハウスでそういうことしますか?みたいな、2秒くらいのないまぜのまだら感のあと、ゲットーハウスだからこそやれたのか、と。

  さて、ここから先はまったくの持論展開エリアですが、この稀有な音楽を言語的・意味的に捉えようとしたとき、私たちはきっと、言葉の意味やサンプリングソースの組み合わせによる「ん~わっからんわ~」感により認知の混乱の中に放置されることでしょう。それを、例えばデビッドフィンチャーの映画の主人公たちのように今自分何やってるかわからんけどエンドロールに向かって突き進んでいく「麻痺(しびれ)」していくかっこよさとかに例えたらジャガーがまたやいやいうるさいからやめときますけど、とにかく「麻痺」ってかっこいいですよね。

 だいたいからして、人はおいそれとは分からないもの理解できない配列に心を引かれ陶酔していくもの。例えば場末の酒場で偶然耳にしたまったく知らない古いレコード。べースとドラムによるかっこいいリズムも、そのリズムの構成がわからない部分が大きいほど、かっこいい!ヤバイ!と思いますやん? これを言語的、意味的なレベルでやられると脳は混乱し、認知の果てにぼわ~っとしたグルーヴの至福が生まれるわけです。

 何はともあれJuke/Footworkの黎明も半ばを過ぎ、待ち望まれたRP Booのデビューアルバムの到来です。真面目な話、私がRPのmixを初めて聴いたのはかれこれ、とかそんなお前の話はどうでもええっていうか、自分、客観的にそう思うのでやめときます。
(決してめんどくさくなったわけではない、とここで筆を置く。バーン。)

※1 北鉄のユイちゃんに対比しています。

※2 だってまだ届かへんねんもん(゚ω゚;)

(ugh / Satanicpornocultshop)




(c)BootyMusicJapan2013


ラベル:RP Boo
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DJ Earl - L.I.F.E.

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Artist: DJ Earl
Title: L . I . F . E
Label: Ghettotechnitians Bandcamp

購入: Bandcamp

 Earl師匠の新作アルバム。30曲の超ボリューム。冒頭からディストピアJUKEな世界観が堪らないです。
このアルバムは所謂ソウル系などのネタトラックがほとんどない。ほとんどがシンセとリズムと声ネタ。固くて太くてテックで最高。相変わらずシンセワークも冴えまくっていて、とにかくクソ格好良いです。
哀愁漂わせながらガッチリハードに突き進んでいく中で時折ネタをR&B差し込んできて更に切なくするなんて、男前過ぎるEARL師匠。自分が女だったら確実に抱かれたい。
リズムの面でも絶対ハズレ無しな曲揃いなので、JUKEのDJのみならず、以前から言っているようにテクノ系のDJ諸氏にも是非使い倒してほしいです☆
傑作アルバム「L.I.F.E」、当然ながらマストバイな作品です!!
DJ EARL、それは品質絶対保障の証。 

(CRZKNY)




(c)BootyMusicJapan2013
ラベル:DJ Earl
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2013年05月21日

TRASH-UP!! vol.15にCRZKNYインタビュー他、JUKE/FOOTWORK関連記事掲載

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 映画・音楽・写真・イラストや詩など様々なジャンルのコレから流行るカルチャーを紹介する雑誌「TRASH-UP!!」の最新号に、JUKEシーンを代表してCRZKNYのインタビュー。他、JUKEシーンを分かりやすく紹介した記事が満載。

TRASH-UP!! vol.15

1680円(税込)

2013年5月発売中

詳細、取り扱い店舗はこちら


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(c)BootyMusicJapan2013

ラベル:CRZKNY
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2013年05月02日

2013.Apr. from Battle Groundz DJ: RP Boo & Traxman


シカゴフットワークダンスバトルの聖地、Battle GroundzにUKからDONT WATCH THAT TVの取材が入り行われたバトルの様子。
DJは前半がRP Boo、後半がTraxmanという豪華な顔ぶれ。マイクを握るのはDJ Spinn。横で突っ立ってるのはDJ Rashad。
音もライン入力で素晴らしい。
2人がプレイするのは全部自作トラックで、RP Booのプレイ曲は5月にPlanet Muからリリースされるアルバム収録曲も多数。


(c)BootyMusicJapan2013
ラベル:TRAXMAN RP Boo
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