2011年12月01日

【連載】Kizaam's Footworkipedia #01

Kizaam's Footworkipedia 
     - FootworKINGz 特集 -

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Let me see ya Footwork!

こんにちは、上半期チャート以来の登場となる@kizaamこと徳永刻です。
Fuckyeah Footwork( http://fuckyeahfootwork.tumblr.com/ )というシカゴ・フットワーク専門タンブラーを運営しています。
「Kizaam's Footworkipedia」と名付けられたこの連載では、ジューク、シカゴ・フットワークの魅力を伝えるべく、さまざまな動画を紹介させていただきます。どうぞよろしくお願いします。

Planet Mu、Ghettophiles、Juke Traxなどのレーベルからのリリース、soundcloudに日々アップされる曲の数々、BootyTuneを筆頭とする国内のジュークDJ/プロデューサーの活躍によって、ジュークの音の面白さは日本でも少しずつ浸透してきています。

しかし、この文化のもう一つの柱であるダンス=フットワークについてはまだまだ浸透していないのが現状です。
近年誕生した様々な音楽のなかでもジュークほどダンスと結びつきの強い音楽はありません。

多くのダンスミュージックの場合、音に合わせてダンスが考案されるのに対して、この異形のダンスミュージックはダンサーのより速く!よりヤバく!という要求に応えることでシカゴハウスから徐々に進化していって今の音になりました。

ダンスとの結びつきの強さはシーンを代表するプロデューサーであるDJ RashadとDJ SpinnがともにHouse-O-Maticsというシカゴの伝説的フットワーク・ダンスクルーのダンサーとしてそのキャリアをスタートさせたことや、若手プロデューサーのDJ Mannyがダンサーとしても高い評価を得てるとこからも伺い知ることができます。

ジュークは音だけでももちろん楽しめます。しかし音に合わせてフットワークを踊ってこそ、その本当の魅力が理解できるのだと思います。
ジュークに関心のある方々はクラブで大音量で鳴るジュークに合わせてフットワークを踊ってみてほしいです。
16小節の間だけでもシカゴのキッズになった気持ちで、すべてのビートでステップを踏むつもりで踊ってみれば、ジュークが踊る楽しさに満ちあふれた音楽だとわかるはずです。

さて、記念すべき連載一回目は「FootworKINGz特集その1」と題してシカゴ・フットワークを世界に広めた立役者、FootworKINGzの動画の中から今年アップされたものをいくつか紹介していきます。
実を言うとFootworKINGzのドキュメンタリーDVD『FootworKINGz』を観たことが本格的にシカゴ・フットワークにハマるきっかけでした。
その前からジューク/フットワークは知っていたんです。素っ頓狂で妙にスカスカなリズムパターンと、早回しかと思うくらいに高速なフットワークダンスは面白いと思いつつも、執拗に繰り返される声サンプルが正直気持ち悪くて、自分から積極的に聴くことはないだろうなという評価でした。

しかしDVDを観ることでその評価が一変したんです。

ジュークは変わった音楽を作ろうと思ってできた訳ではなく、あくまでもハードコアなフットワークダンサーの要求に応えていく内にいつの間にか変わった音楽になっていったことが素晴らしいフットワークの数々を観るうちに感覚的な部分で理解できたというか・・・。抵抗があった声サンプルも聴けば聴くほどその面白さに惹かれていって、今ではグルーヴに変化を与える無くてはならないものだと思うようになりました。

このDVDはFootworKINGzのメンバーがフットワークを武器に世界と渡り合いながら成長していく決定的瞬間が収められていて、ダンス映画としてだけでなく青春映画としてもおすすめできる内容になっています。



FootworKINGz DVD Trailer

http://www.youtube.com/watch?v=J8_1OkQSs8c


FootworKINGzとは?
Creation、Terra Squad、Tribe、HaVoC、187など、シカゴにはバトル・クリーク(Battle Clique)と呼ばれるフットワーク・ダンスクルーが数多く存在しています。FootworKINGzは数多くのクルーの中から一流のダンサーだけを選抜して結成された、まさに「フットワークの王様」と呼べるスーパーグループです。

グループの中心的存在King CharlesとPrince JronがMadonna「STICKY & SWEET TOUR」への参加したことや、クルーとして数々のTV番組やミュージック・ビデオへ出演したことなどを通じて、FootworKINGzの名前は世界中の音楽ファン、ダンスファンに広まっていきました。

シカゴのゲットー出身の彼らがフットワークを武器に成功を掴むまでの過程は、傑作ドキュメンタリーDVDに見事に収められています。

FootworKINGzのメンバーと所属するバトル・クリークの名前を記しておくので、動画検索の参考にどうぞ。Charles、Jron、A.G.、Basikの4人はそれぞれが独自のスタイルを持っていて、しかも動画の本数も多いので特におすすめです。


メンバー
King Charles (Creation)
Prince Jron (HaVoC)
Tee-Jay the Boss (Heat Squad)
A.G. (Terra Squad,Leaders of the new school)
Maddog (Creation)
Boodilla (Creation)
Lil Kenny a.k.a Reese-K (Creation,HoodGE3Kz)
Kemo (Creation)
Hollywood K a.k.a Kendall (Creation)
Pause Eddie (Creation)
Kemo (Creation)
Basik Da Kid (Creation,HoodGE3Kz)
Grego (HaVoC)
Lil Bit (Creation)
QC (Heat Squad)
Stepz (187)


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FootworKINGz 2011年度おすすめ動画

それでは2011年にアップされた動画のうち厳選したものを紹介していきましょう。

FootworKINGz - Dance is My HustLe promo
 
http://www.youtube.com/watch?v=IxZVM-ekbjE

FootworKINGzのメンバーのうち、エース格のKing CharlesとPrince Jronの2人を含む5人のメンバーはNYと並ぶアメリカのダンスの中心地LAで活動をしています。シカゴ在住組と便宜上区別するために彼らのことをLA FootworKINGzと呼ぶこともあります。このビデオはオランダのTシャツ・ブランド"Set of Wings"のプロモーションの為に制作されたもの。

曲はKanye WestとJay-Zの共作'Otis (feat. Otis Redding)'のジュークリミックス。リミキサーはGant-Man、DJ Spinn、DJ Treの3人です。
Spinn, Gant & Tre - TIS "Sample" by DJ Spinn



FootworKINGz | STRIFE.TV | Red Bull BC One USA '11

http://www.youtube.com/watch?v=cpxotonixUg

7月にシカゴで開催されたRed Bull BC One USA '11というブレイク・ダンスの大会のエキシビジョンとして披露されたショウケースの模様です。ほとんどショウケースに参加しないストリートの王様A.G.など何人かのメンバーが欠けていますが、今のシカゴ在住組のほぼベストメンバーと言ってよい面子が参加。チームダンスとソロダンスがバランスよく組み込まれた素晴らしいステージになっています。ショウケースの時はまったくジュークを使わないこともあるのですが、地元開催のダンサーが多く集まるイベントだからか、このショウでは比較的コアな選曲をしています。特にシカゴ・クラシックCajmereの'Percolator'から同曲のGant-Manによるジュークリミックスに繋ぐ流れが最高です。



CHARLES & JARON VS. AG & LIGHTBULB

http://www.youtube.com/watch?v=Y6fLW6eXj8g

上で紹介したようなチームで踊るショウケースも素晴らしいですが、フットワークの魅力が最大限に発揮されるのはやはりバトルの現場です。次に紹介するのはシカゴの頂上決戦と言うべきFootworKINGzのメンバー同士によるバトルの模様。先攻はLAから帰省中のKing CharlesとPrince Jron。後攻はTerra Squadの切り込み隊長LiteBulbとFootworKINGzのメンバーにしてTerra SquadのリーダーA.G.です。A.G.とLiteBulbは上半期ベスト動画( http://ghetto.seesaa.net/article/219735886.html )でご紹介した5本の動画の内4本に登場してるのでそちらもチェックしてみて下さい。
どのダンサーもそれぞれのスタイルを持っていて素晴らしいのですが、Jronの1本目(2:00~)は今年観たフットワーク動画の中でもダントツの格好良さです。



FootworKINGz vs TRIBE/TALIBAN at DA WAR ZONE! ( WALA CAM )

http://www.youtube.com/watch?v=xMRrfBFylTo

シカゴのビデオグラファーにしてイベントプロモーター、Wala "Walacam" Williamsはシカゴ・フットワークシーンの最重要人物の一人。彼はダンサーために数々のダンスイベントをオーガナイズしています。そしてそのイベントの様子を撮影してYouTube( http://www.youtube.com/user/WALACAM )にアップすることで、シーンの盛り上がりに大きく貢献してきました。次に紹介する動画は彼の主催する名物パーティーDa War Zoneでのバトルの模様。左側がFootworKINGzで右側がTribe/Talibanです。Tribe/Talibanについてはいずれしっかりと紹介しようと思いますが、ダンサーだけでなくDJ、プロデューサー、MCやビデオカメラマンなども所属するクルーで、これからのシカゴを背負っていくだろうと期待されています。DJ Manny、DJ Earl、DJ Tayeなどもこのクルーの一員です。いろいろなスタイルのフットワークを楽しめる良い動画ですが、Manny(2:10~)、Basik(2:50~)、Stepz(5:05~)、King Rashad(5:55~)、A.G.(8:45~)の5人の踊りは必見です。



Streetstar 2011 footworKINGz showcase

http://www.youtube.com/watch?v=hNp9Wi31NkQ

毎年1月にストックホルムで開催されるStreetStarという大きなダンス・フェスティバルがあります。この動画は今年のStreetStarでのFootworKINGzのツートップ、King CharlesとPrince Jronのショウを収めたもの。 Madonnaのツアーへの参加や様々なアーティストのミュージックビデオへの出演で知られる経験豊富な 2人だからこそできる、ショウアップされた見事なフットワークを披露しています。観客にダンサーが多いためか盛り上がり方が凄いですね。また別アングルの動画( http://www.youtube.com/watch?v=hj-egrec6-k )もアップされています。場面によってはこちらの方がステップを見やすいので合わせて観るとよいと思います。


文: 徳永 刻 (FUCKYEAH FOOTWORK)




BootyMusicJapan



posted by BootyMusicJapan at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | フットワークダンス | 更新情報をチェックする
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